地震対策から、植物の「ムベ」の言い方が生じてきたのでは?
熊本大地震の事、お見舞いをほんとうの本心から申し上げます。
<フジ(藤)の蕾です>
八代市でヲシテを勉強して下さっていますお方様には、
昆布など、お送りいたしました。
女房は、熊本の知人に、やっぱり昆布などをお送りいたしました。
ウチでは、備蓄の優が昆布であるためです。
非常食に、ちょっと、お昆布を足して下さいましたら、
安心! と言う意味です。
羅臼昆布の天然モノは、10分間もお湯につけとけば、
やわらかくて、そのまま食べて美味しくなります。
乾燥ものですから、冷蔵保存しなくて大丈夫です。
安倍首相も、こころから、はげまし寄り添いをなさっておられます。
・
地震の事を、思いまして、
ヲシテ時代の、いわゆる、考古学的な表現の竪穴式の住居に、
地震被害の起きようを考えていました。
それで、ムヘ(むべ、郁子、野木瓜、ときわあけび)の、
その花の香りもかぐわしいので、意味が重なっているのでは?
<左側が、ムベです>
と、思うようになりました。
植物としてのムベは、
ヲシテ文献に1例あります。
『フトマニ』の59「スヤマ」の「ムヘ」は、
植物の、ムベです。
<ムヘの白い花には、
上品なほのかな良い香り>
その他の用例は、「宜に良し」の意味の、形容詞や副詞のような感じの言葉です。
それが、『万葉集』にも『古今集』にも、
植物としての用例は皆無です。
一例や二例ぐらいあっても良さそうにも思います。
有名な例では、『延喜式』に、出例があります。
琵琶湖の沖ノ島、あるいはその付近から、
「ムベ」の実の献上がおこなわれていたという、
記事が有ります。アケビに似ています、が、もっと美味しいです。
植物のムヘの用例が『万葉集』にも、『古今集』にも無いのが、
私には不思議な感を持ちますが、
みなさまは如何でしょうか?
これほど、うつくしい花に、『万葉集』のウタが無いのが、
わたくしには、どうにも、不思議なので御座います。
この不思議さは、また、のちに考えるとしまして、
どうして? 「ムヘ」の言葉に成立してきて、
それが、「宜に良し」の意味になっていったか?
そこが、
ひょっとすると、地震対策に関連アリとしたら、
納得できると思うように、気が付きました。
<ムヘの繁茂です>
ヲシテ時代の初期から中期にかけて、
わたくし達の祖先の人々の住宅は、
考古学的な呼び名の竪穴式住宅でした。
ヲシテ時代には「ム」のタミメ(ヲシテ文字の形状)から、
「ムロヤ」と、呼んでいます。
そこに、植物の「ムヘ」を這(は)わすと、
地震の揺れが強くても、建物は耐震補強されたような、
そんな効果が出来たからかも?
そこから「ムヘ」は地震にも良いモノ、
そして、秋には実が美味しいですし、
春には、花が白くて美しいのです。
<花の中は、個体の風の違いによって、
赤かったりします>
<「ウヲを招ける」
の「ウヲ」は、4例の用例が有ります>
温かさを齎す働きの、もっとも、強くなる季節、
旧暦のウツキからです。
今年は、5月7日が旧暦のウツキの初日になります。
「縄文カレンダー」で良く解かります。
「ウツキ」の月名の語源は、
「ウ・ヲ」から来ていますです。
この、「ウ・ヲ」からの「ウツキ」の名称の語源の事、
実は、漢字文献では解からなかったことでした。
実に、千数百年以来の新事実の発見です。
卯の花の、「ウ」も、
同じく「ウ・ヲ」の、最も温めるもたらしのはたらきが強くなる季節。
その、意味から来ていた事でした。
この、根幹のはじめが、ボーっとしてますと、
その後の後世にくっ付いてきました意味などが、
やったら、訳(わけ)判らなくて、
ゴチャゴチャしてしまう、モトです。
・
ムヘの植物は、地震対策にもなり、
春には、美しく、
夏には、涼をもたらし、
秋には、実が楽しみ。
これが「宜に良し」の意味、にと、
つながって行ったのでは?
<竹の秋とも言います。
雲の真ん中に、シラサギが、
飛んでいました。
ヲシテ文献でのシライトリです。
下に、拡大してみます>
イトリの用例を、掲げます。
・
「コフ」は、
『フトマニ』の40「ヘヨロ」に、
用例が有ります。現代に言う「昆布」のことです。
« ヲシテ文献、「ヲシテ国学」の概念の事。 あたらしく理解の難しさ。「ホツマ文字」のこと。 京都の6月18日(土)の講習会の日程です。 追記、「糖質制限」の夏井睦先生のこと。 | トップページ | 身体のメンテナンスの事。栢野忠夫さん『動く骨(コツ)手目足編』。 「いせの会」5月31日は開講しません。 »
この記事へのコメントは終了しました。
« ヲシテ文献、「ヲシテ国学」の概念の事。 あたらしく理解の難しさ。「ホツマ文字」のこと。 京都の6月18日(土)の講習会の日程です。 追記、「糖質制限」の夏井睦先生のこと。 | トップページ | 身体のメンテナンスの事。栢野忠夫さん『動く骨(コツ)手目足編』。 「いせの会」5月31日は開講しません。 »
コメント