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2014年2月 9日 (日)

『源氏物語』の絵の手鏡が久保惣美術館で重文指定になりました。重文指定の記念展の事。

土佐光吉(とさ みつよし)の絵で、73歳の時の作品です。

江戸時代の初めの時の絵です。やっと、重文指定になりました。

時の流れのようなものと、指定審議委員のその専門の事などが要素として深いそうです。

ヲシテ文献の基本、記紀の原書の、その本当に大切にして大切な写本の数々は、至って早い時期に重文指定ぐらいには、どうしても持ってゆかねばなりません。  とは、長年に思い続けて来てますが …  。

Kuwanoyuki

          <朝、クワの枝にも雪でした>

重文指定の記念展で、80枚の全葉の一括展示はおそらく最初で最後かと、

それで、雪道にも、久保惣美術館へ出発しました。

Rinngyousennta1

           <近くの、林業センターも雪景色です>

Yukimiti

          <雪道には慣れてますが、寒い事でした>

さて、

26cm×20cmほどの手のひら大のうちに、精緻に描かれた絵です。

http://www.ikm-art.jp/tenrankai/2014/cat1402.pdf

金泥や金箔も多用した豪華な絵です。

金の風合いも、少なくとも4種類は見分けられました。何と言っても現物ならではです。

銀が、時代の経過で変色してしまってますので、それを補いながら見ます。

そうこうしているうちに、学芸員さんの説明の時間が近づいて来ました。

初日の説明です。

Kubosou5

Kubosou1

Kubosou2

絵の説明で、その、精緻さについて、

見留められる多くの所見をうかがいました。

土佐光吉73歳のときの作であること。勿論、お弟子さんたちの分担協力のもとに作られたわけですが、小指の先ほどの小さな面積のうちに、目鼻の表情が描かれています。その監修が出来たという事です。

絵について、物語りに即して、あちらこちらからの連想を及ぼさせるように、趣向が凝らされていること。

8丁、若紫の絵に「つ」が、51丁、横笛にも「つ」がある! と、びっくりで、女房が質問しましたら、「それは、おそらく枕の表現でよろしいのでは」と学芸員さんが答えて下さいました。 51丁の横笛の方は枕のさまがよく見て取れます。

15丁、花散里のホトトギスには、口を開けて鳴き飛ぶさまで、開いた口の中が赤いのだという事でした。 余程の小ささですから、ガラス越しには、わたくしの目では確認できませんでしたが、そう言う事なのでしょう。女房も赤かったと、言ってます。  おそらくの事に、土佐光吉さんも近視眼だったのでは? と、思います。73歳でこれほど細密な事に留意できるのですから。わたくしも、小さなモノを見る場合にはメガネを外して観察します。若い時には裸眼で2.0の人に憧れてましたけど、歳とってからの方が、考えたら長いのですね。何でも、良いとこを活かしてこそですね。

25丁、薄雲の絵に、アマガツが、

Amagatu

Amakatu

48丁、柏木の山伏の装束にウロコ文があったり、

Uroko

その他にも、面白いものが多く見受けられました。

平安時代にも受け継がれ、江戸時代の初期の絵にも、ちゃんと残っているヲシテ時代の中期ごろの遺風の数々です。

                    ・

さて、

前にも見てたのですが、今回は、歴史的な経緯も解ってきました。

江戸中期や、後期にも流行った浮世絵は、

『源氏物語』からの翻案が多くあったのだったということでした。

時代が、平安時代など程にも古いと、解りにくいので、

「偽紫田舎源氏(にせむらさき)」(柳亭種彦)みたいに、時代設定を室町頃にして、焼き直しにしたら、

大いに流行ったわけでした。多くのパロディ本が出ました。

ちゃんと「にせむらさき」や「今源氏」などと題頭に冠してるのには、  ランク落としの翻案である事に対しての、そこに起きてくる、怒りもある程度は我慢できますね。幕府も、まあしょうがないか、と発禁本扱いにするほどには貶めの酷い奴だとは言うべき根拠も得られなくて、行政処分としてのお咎めはなしでした。

はじめっから、パロディだと、謳ってるわけですから。

でも、しょうがないですね。 ランク落としは、明白なんですけどね。ランク上げの方向だったら、応援したいところですが、 ランク落としは、お商売の優先の方向性が目立ってでけがらわしい事すね。

ヲシテの場合だったら「直訳偽書の秀真伝」は、そう言ったパロディのランクのモノ。あるいは、もっと程度の低いランク下げの著しいモノ(わたくしが幕閣だったら、即、発禁本扱いにします)と、そう理解してもらう必要があります。だって、「トのヲシヱ」が理念の中心に有るのに、「トコヨ」を、「常世国」に当て付けしたら、完全な誤訳でこれはひどいでしょう?! と、言う事ですね。 漢字由来の語彙での「常世」は「あの世(死後の世界)」の意味ですよ! http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/page18.htm

                     ・ 

それも、いろいろと、歴史的な認識に立ってみれば、考え方で。

江戸も中期にもなったら、俳諧ぐらいが人々の並みの暮らしに入ってきたからですね。 和歌体に馴染む人の割合は、マスプロ化に伴って、比率減少を起こしてきていたのが、実に江戸中期の頃の時代背景でした。  それは、驚くことに、西欧世界でも同様の同時代性が起きていたのは不思議な事でした。

豊かになるという事は、貧しかった時代では考えられない事が多く起こってまいります。それは、8代アマカミのアマテルカミの時代との写しでもあります。だから、ヲシテ時代の中期には、今に活かすべき知恵がギンギンに詰まって残ってるのですね。

そして、さらに、21世紀に入ってからは、

江戸時代の後期には、もはや考えられないほどの突出しての豊かさが、現出してます。

勿論、その陰には、多くの問題が必然的に出現してるのです。其処をどうやってゆくか? の、その為の知恵が8代アマカミのアマテルカミの時代のヲシテ時代中期に源流があるのです。

何事も、

3歩進んで、2歩下がり、です。

Kubosou4

            <久保惣のお茶室です。

               クロガネモチの赤い実です。

 

             下は、ウメがひとはな・ふたはな、

               室内から温かく拝見できました>

Kubosou3

           

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