『新訂 ミカサフミ・フトマニ』(展望社、池田満)がいよいよ、出版です。 4月5日配本の予定です。 アマゾン予約もやってくれてました。
『ミカサフミ』の難解さの事は、『ホツマ』にも増してです。 が、
ようやく、ここに40年来の一応の回答を上梓することが出来ます。
『新訂ミカサフミ・フトマニ』(展望社、池田満)です。どうかどうかよろしくよろしくお願い申し上げます。本当によろしくよろしくお願いのこと幾重に幾重にも申し上げます。それは縄文日本の大文明の精華についての際立った解き明かしである為です。
4月5日に配本の予定です。 (本体価格3400円、+消費税)アマゾンの予約。
『ミカサフミ』もですが、さらに難解な『フトマニ』の
これ迄の解明作業の悪戦苦闘の過程を、ご覧頂こうと思いました。
表紙の裏の右肩の茶色っぽい枝はキリ(桐)の実です。
キリは5月の連休頃から咲きます。花札なんかではよく目になさることもあるかと思います。綺麗な花です。そして実の形もネギボンボンの様なすきっとした形状です。ヲシテ文献中の用例では、シロカネ(銀)の精錬に使うのであろうかとする所があります。
なお、表紙表の右肩には「立体ヲシテ」で「ミ・カ・サ」を配置しました。
初代クニトコタチさんの頃のもっとも源流の高貴な時代には、平面でない、立体のイメージで「ヲシテ」の原図が形造られてきたと、わが文明のオリジンの源流への遡及を希求してやまないからです。
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『フトマニ』の原写本は、2写本が発見されています。たからものです。
1写本は、滋賀県高島市の旧家の野々村家の所蔵の、野々村立蔵さんの心血込めた写本です。
もう1写本は、愛媛県宇和島市の旧家の小笠原家の所蔵で、小笠原長武さんの筆で、その後の経過や年月に於いての困難さを滲ませて知らせてくれる、ドシッとした写本です。
とにかくも、貴重な写本の事です。前代にして全くの未聞の事の、この2写本だけの事が、今のところの現存の発見出来得た写本です。
尊いものです。アマテルカミのおん親(みず)からのご編集のものですから。
松本善之助先生は、研究用に二次原本を起こされました。保存用の意味でもあります。
また、ネガからの写真版の焼き付け版を、わたくしたち塾生に分けて下さいました。
その後に、二写本の校合と、注釈を入れて、上記の『校註ミカサフミ・フトマニ』(松本善之助監修、池田満、展望社)を上梓しましたのでした。ここには、溥泉さんの『ミカサフミ』の逸文・残簡本(『春日山紀』『朝日神紀』)や、「トシウチニナスコトのアヤ」(京都、龍谷大学蔵本)も、すべて加えて収録しました。
この過程で、直訳の漢訳文は省(はぶ)くことにしました。直訳での漢訳の様な、外来思想のフィルターを掛けるのは、間違った方法です。アマテルカミのお心に肉薄して迫って理解する方途にとっては、直訳文の漢訳は真意の理解に醜悪・俗悪な妨害をして混乱を招くだけのものであるからです。
「モチコ」さまを、「持子」だなんて、その当て付けようは、大間違いだという事ですからね。満月の望月(もちつき)の「モチコ」さまの方が本意だとも、私には思えますし、第一が漢字国字化時代でもないのに、何が悲しくて外国文字の漢字名を付すのか? 魂胆がおかしいです。亡国の思想に支配されてます。漢字国字化時代以前のお人のお名前を、勝手に、漢字国字化時代以降の様式に改名するのは間違いです、心得違いです。 何がどうと、コンコンチキです、ね。
ここに、ボタンの掛け違いの緒元のモロモロが発生してますのでした。
漢字国字化時代を、飛鳥・奈良朝のころですね、
これを良しとするのか?
はた、また、良しとしないのか?
この判断の事は、今現代に迫られている事象ですね。
でも、その、判断を付けるべき基礎の基準について?
そこのところの事の、その話の事なのですね。
本来の「日本」はそれなりに良いクニであって、
今後、未来、本来の「日本」の建国の精神こそが、
世界のグローバルに於いてのそぐわしい未来を規定出来得ると、わたくしは確信しております。
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それやこれや、基礎の根底の確立は重要なものです。
ヲシテ(日本固有文字、ホツマ文字)時代の文章は、ヲシテの原字原文での解明でなくてはなりません。さらに難解な『フトマニ』の各項のウタの読み解き解明は、絶対にヲシテ文字の原字原文であらねばなりません。『フトマニ』の各ウタは、段違いに難解で有る為です。
極端に排外主義だけでもなりゆきません。時代の流れとして受け入れるべきは受け入れる事を排除するのは無意味です。お茶などは、延命元気の良いものですね。わたくしは、抹茶の茶碗でフトマニ茶碗を作って、日夜眺めつつ、解明に挑みました。眺め透かして『フトマニ』の真意を解明してゆくためです。
フトマニ茶碗の幾つかをご覧願いましょう。年月を経て、茶渋に染まった茶碗もあります。
「す・おれ」のフトマニ茶碗です。冬用の形です。
裏は、底まで茶渋に染まりました。湯煎をしても染まりは取れません。
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轆轤(ろくろ)も。一応は下手でも轆轤をひける所を、と。
「い・なわ」のフトマニ茶碗です。
青唐津の釉薬に生地の萩の土の発色がピンク色に出ました。
その様な事で、日夜の長年の試行錯誤の、その解明の試行錯誤でした。
校正刷りやそこに至るいろいろは、下に掲げたようなところです。
今回の上梓において、格闘したあとの原稿用紙も加えてみます。
切り貼り切り貼りした事で、原稿用紙は分厚くなりました。
その様な、積み重ねの末に、
やっとの事の 『新訂ミカサフミ・フトマニ』 の上梓出版です。
どうかどうか、よろしくお願い申し上げます。4月5日配本予定です。
アマゾンでの予約もやってくれてました。
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「フトマニ」の各項のウタの解釈は、前著の『校註ミカサフミ・フトマニ』出版以降の、13年間の苦闘で、随分と進展しました。
『フトマニ』の解説は、各項の「ア・ヤマ」、「ア・ハラ」などの毎に一頁に拡充しました。
ヲシテ時代の国文法の解明をした事が、大いに役立ちました事もあります。( 『よみがえる日本語』明治書院、青木純雄、平岡憲人、監修・池田満 )
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アマテルカミのお心に何とか少しでも迫ろうとしての爾来40年来の血と汗の、回答です。
新刊書籍の『新訂ミカサフミ・フトマニ』(展望社、池田満、3400円(本体価格) 4月5日配本予定)を、
お手元に置いていただいてあれば、人生の行路の悩みに遭遇したときに、きっとアマテルカミのお力添えがもたらされることだと存じ上げる次第で御座います。
本来の日本の縄文文明の真価が、ここに復活して来るからかも知れません。
…
国家の枢要を、
ヲシテ文献の存在を知ったわれわれが、きちっと、再びに、
構築の事にと、 その仕事の必然重要性に理解を下さるのは稀有の事でありましょう、ね。
アマゾンの予約注文をやってみました、面白そうなので。
何時来ますかね ―。
原典類の一応の出版はこれで一段落の事です。
まだまだ、これから先にやるべきことは多くて、
ヤマの山の大きな頂きのように山積してますが、出来得ることは一つづつですから、
少しづつの歩みの大切さを真面目にと思います。
∞ ∞ ∞
直訳誤訳の困りものの人達の行為に対しまして、
原文を読みますと、本当に麗しく、感激します。
でも、一端、漢字仮名交じり現代文に直訳しましたら、偽書になってしまう。
何故ならば、言葉の経年変化の時代性を無視するので、誤訳になるからです。
1300年来の誤訳です。
1300年来の事、この間に、国語は大幅な変化を経て来ております。
1300年来の、国語の変化を無視して直訳するから、偽書になるのです。
字(本来のヲシテ文字)も読めない人の言う事は、無視してください。
何故ならば、外二点濁点の表示のヲシテは除去・無視の事と言っても、
なーんの事だか? ですものね。 お話にもなりはしません、です。
現代訳はありますか? なんて言う、いかれた魂胆が偽書の始まりです。
そんなあなたは、偽書を求めて、そして「偽書だ!」「偽書だ!」と騒ぐのです。
ちゃんと、原字で原文でお読みなさいよね。わたくしは、当たり前のことを言ってます。
古典は、元々の原字原文で読むべし! わが国の古典ですよ。
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古史古伝、は「偽書」です。 お間違えなく!
直訳偽書の「秀真伝(しゅうしんでん)」も「偽書」の一連と同等です。
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発売あと2日ですね!
Facebookなどで宣伝しておきました。
「年中行事」本についても、楽しみにしております!
投稿: うまやど | 2012年4月 3日 (火) 11時26分
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有り難うございます。
先日の内宮の参拝の際に、御(おん)帳(とばり)の白布が水平にまでも棚引いたのは、一応のお認め、アマテルカミのおこころを戴いたのかと、良いようにと、思いたい気持ちです。
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難解な『フトマニ』は特にその真価のレベルについて誤解されやすいので表現に特別に気を揉みましたです。
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かくかく然々(しかじか)で、御座います。
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兎にも角にも尊きヲシテ文献を、世間に粗末に扱われるのを見ると、どうしても「ねずみ男」だなんて言いたくもなってしまいます。 が、我が文明についての強い憧憬の念の表れとご理解願いたいです。 どんな人でも顔を洗って出直して来たら、ちゃんと、温かくお迎えします。 当然の事です、よね。 われわれは、ヲシテ文献での「国学」の再構築を目指していますからです。単なる「イ・サメ(心の覚ますこと)」の事々を申し上げているだけの事です。
真意が伝わって欲しいと強く願いますです。 いやなことも、言わねばならないつらさです。我が大文明の顕彰のためです。
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「年中行事本」のこと、
「日本文明の真実への誘い」と言った内容に、大冊のモノになるような構想です。そのあらがきのご提示でした。 この他、喫緊には、『ホツマ辞典』の増し刷りも迫って頭や手が幾つあっても足りない状況になりつつあります。
うちに来ました「鞍居桃」は八重のソフトな色の可愛い花であるようです。蕾がふくらんできました。心が和みます。この柔かな美しい花を毎日見てますと、「ねずみ男」なんて言葉は出なくなると思います。との、希望的観測です。ふくよかな古来の時代にあったお花であろうからです。 とは言え、それには、世間の成り行きが強く作用をしてくる事もあるわけだとも思います。
投稿: いけだ | 2012年4月 3日 (火) 17時27分
池田先生
おはようございます。
ミカサフミ手に入れさせていただきありがとうございます。ヲシテ文字を追っていますとこころとからだの別の扉が開いていく感覚がいたします。言葉自体が祝詞になっている気がいたします。
この感覚は日常語や英語・漢文では得られないと感じます。
ご多忙のようす、お体大切に。菅田
投稿: 菅田 | 2012年4月27日 (金) 06時13分
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「ヲシテ」はクニトコタチさまや、アマテルカミもお使いになられていた文字ですから、我が文明の基層部分の根底を成しているのですね。
「ヲシテ」で読んでこそです、ね。
投稿: いけだ | 2012年4月28日 (土) 00時49分
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池田先生こんにちは。
びっくりしました。ホツマ伝ゑの大意が読めるとは・・。
しかしいせの会に出席させていただいて肉声に触れたり、ホツマに関した場所へ誘われるとますますホツマの深さを感じて仇や疎かにできない思いが沸々湧いてきます。
知ることは大切ですが知識を得ることはなかなかにオソロシイことでもあると感じます。
知ればよいということではありませんから。
ともかく保存してしまいましたがよろしいのでしょうか?
投稿: 菅田 | 2012年5月 3日 (木) 10時24分
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「大意」の文は、以前から認可制にしては、公開していました。
今回は、アドビのPDFで出所の記載を透かしなどで出来るようにしたので、一般公開にしました。
ヲシテ文献の原字の原文を読むための、参考程度にしてもらう事が、前提の事々と踏まえて下さいませ。
投稿: いけだ | 2012年5月 3日 (木) 17時19分