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2007年1月18日 (木)

写本における、誤写の文字の多さ

写本においての写し間違いは、どんな文献でも付き物です。

所謂(いわゆる)誤写の文字です。

誤写の事は、長年来の、そして永遠の問題でもあるのでしょう。

この対策としまして、

近代研究の定礎として、それぞれ、漢字文献にも「校本」「定本」が作られています。

Photo_256

『古事記』は、『校本古事記』として、一巻本(写真左)で、

     倉野憲司・古事記学会・続群書類従完成会(昭和40年)にて、刊行されました。 

『日本書紀』は、『定本 日本書紀』として、4巻本(写真右)で、

     国学院大学 日本文化研究所・角川書店(平成7年)、として刊行されました。

それらを見ますと、、

結構な数の写本の文字使いの違いが有るのですね。

一般の、流布本(る ふ ぼん)しか見ていなかったり、

さらに、現代文への翻訳文しか見ていなかったりしますと、

そこそこ安定した、書物であると錯覚しておられる向きも多いのかも知れません。

ところが、諸写本の、伝来の文字の違いは、思っておいでである想像以上に大きいと言えます。

              ・

たとえば、

「ト」と「ホコ」

(『ミカサフミ』76ページ、『記紀原書ヲシテ』466ページ、<11054>

『ホツマツタヱ』2アヤ19ページ、18アヤ3ページ)

の漢字訳の文字にしても、

驚きの事実がありました。

『古事記』は、「矛」としている、と、思っていますのが当然とされています。

ところが、どっこい、

実は、古い写本は「矛」に書かれていたのです。筆で書くと、良く似ているのです、「矛」と、「矛」とは。特に行書だと、酷似です。

つまり、もともとは「矛」と書かれてあり、「おさめる ほこ」と読ますべしだったのです。

それが、現在では、

矛」で、‘ほこ’が一般になってしまっている。

これは、伝承時代に起きた誤謬であるのですね。

矛」の文字を書き写す時に間違って、「矛」と書いちゃったのでした。

間違いが見つかっても、未だに直せないでいるのですね。問題です。

でも、もう『古事記』の命脈はそろそろ尽きようとしていますので、

積極的に修正に動く必要はないのかもしれません。

また、

『日本書紀』でもこの個所で、伝承時代に起きた誤謬があります。

そこは「戈」と記されていますが、

その読みについて、古い写本の主流が、「ほこ」だったのでした。

ところが、流布本は「ほこ」にしてしまっています。

酷い話です。

『古事記』の誤写に引っ張られて、面白そうな読みを、

取ってしまったのですね。「ほこ」の方が面白いですものね。

詳しくは、『ホツマツタヱを読み解く』の173ページに記しました。

         ・

このような事実に付きまして、ご理解いただけますと、、

ヲシテ文献に、殊の他に多くある写本の詳細な文字の違いについても、

それなりに、正確な理解が得られるのではないか?  と、思っております。

ヲシテ文献は、消え行く間際の、ほんの小さなともし火によって、

何とか・かんとか、ようやくにして残りえた事情もあります。

社会的に是認されている文献よりも、伝承が粗雑になってくる傾向は強く及んでくるはずです。 つまり写本の、写し間違いの発生の割合は、多くて当然と考えるべきでしょう。

そもそものところ、誤写の事は、何時の時代にもあります。

恥ずかしながら、

現代にも、誤植は少なからず発生しているのです。

と言いますのも、

何年と、使ってきていても、まだまだ、誤植の発見は、

あれ!  と、思うほどに、見つかるものです。

活字に起こしたとしても、その様なものです。

まして、写本ですと、その何倍かの発生頻度があると予想されます。

何事も、ゆめゆめ… 、

簡単にはお思い召さる事の無きように、と、存じます。

             ・

訂正シールを、

頼んだ矢先、この翌日に、

また、さらに、二つも見つかり、追加発注をしましたのが、

一昨日の事でした。

ゆめゆめ… 。

           ・

今日の「日経新聞」の文化欄に、富永仲基『楽律考』の記事が掲載されました。

富永仲基の難解な文章を、現代文に読み解いてくださった、

印藤和寛さんのこぼれ話です。

面白いです。

           ・

真名さんの、 「ミシリツヒコと名を変えて5」がUPなされています。

解かりやすく、楽しい記事になっています。

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